2018年12月16日(日)
第49回防府読売マラソン
結果:3時間20分34秒
前回の投稿で、レース1ヶ月前からの練習メニューを
ご紹介させて頂きました。
記事はこちら
↓↓↓↓↓
今回はレース詳細をお伝えします。
目次
第49回防府読売マラソン珍道中
今回の防府読売マラソンはレース前日から、何とも慌ただしく、
レース当日には、なんと!!
新幹線で爆睡 ZZZ..zzz
下車予定の「新山口駅」を寝過ごして、
「徳山駅」まで乗り過ごしてしまうというハプニング!!
いやぁ~、焦りました(笑
しかし、新幹線を乗り過ごしたお陰で、
レース前にいつも感じる変な緊張も全て吹き飛んで、
逆にレースは開き直って走ったのが良い結果に繋がったのかもしれません。
私の好きな諺に
「人間万事塞翁が馬」(じんかんばんじさいおうがうま)
と言うものがあります。
目の前に起こる現実に対して、「幸せ」と感じた事が、
将来的には「不幸」に繋がっていたり、また逆の事もある。
簡単に言えば、
「幸せ」も「不幸せ」も予測するのは難しいから
目の前の現実をしっかりと受け止めて感情に振り回されずに
冷静に対処する。
まさに、今回の防府読売マラソンでは、
この「人間万事塞翁が馬」を実体験した気分でした。
レース前日、夜中にビニール袋を買い出し!
ここからは、レース詳細です。
レース当日の天気予報は「曇りのち雨」
最低気温5℃ 最高気温13℃
第49回防府読売マラソンのスタート時刻は
12時2分(TV中継の関係の様です)
12月のレースとしては気温は比較的高めながら、
雨と風で体感温度はもう少し低くなると予想して、
レースウエアは
- 帽子(雨よけ)
- コンプレッションノースリーブシャツ(防寒対策)
- 半袖Tシャツ
- コンプレッションアームカバー(ジェルを挟むため)
- ランニングパンツ(2ポケット付き)(ジェルを携帯)
- 手袋(防寒対策)
- ソックス
- ランニングシューズ
出来るだけ肌の露出を防いで、防寒重視のウェアを選びました。
雨のレースでの必需品と言えば、何と言っても
ビニール袋で作る「簡易ポンチョ」
レース前日の準備を済ませて、簡易ポンチョを作ろうと、
戸棚を開けると、ビニール袋が無い!
丁度、前回のマラソンでビニール袋を使い切った事を
思い出して、慌ててコンビニへ。
ビニール袋は、福岡市のゴミ袋45リットルと同じ大きさの
60㎝ x 80㎝ なので、コンビニにも置いてあるので、
急遽「簡易ポンチョ」が必要になっても、手軽に手に入れる事が出来ます。
これで、一安心。
後は、万全の体調でスタートラインに立つだけ。
就寝:11時40分
起床:5時20分
自宅出発6時半
レース会場到着:10時20分
新幹線の乗り過ごしなどがあって、バタバタしましたが、
何とか受付にも間に合って、無事にスタートラインに立つ事が出来ました。
第49回防府読売マラソンレース詳細
ここからはレース詳細です。
今回の目標は一応、自己ベスト更新(3時間17分50秒)を意識して
レースを走る事。
自己ベスト更新には、4分40秒/kmイーブンでの完走が
必須条件となります。
スタートロスや最初のランナー渋滞を考えると、
4分40秒/kmで30kmまで押して、ラスト12kmを4分30~35秒/kmに
ペースアップする様なレース展開が理想です。
ただ、4分40秒/kmというペースに拘り過ぎてしまうと、
神経が疲れてしまい、後半の失速に繋がると考えて、
前半はとにかく、
普段の通勤ランよりもちょっと速めのジョグ感覚
これを基準に周囲の状況に合わせてペースを
コントロールしていこうと考えてスタートしました。
スタート~10km:アップ無し。流れに身を任せてジョグ感覚で走る
新幹線で爆睡して、レース会場への到着が
10時20分と予定より1時間以上遅れてしまったので、
スタート前のアップジョグは無し。
雨もそこそこ降っていたので、
簡易ポンチョを着ているとはいえ、一度濡れてしまうと、
じっとしていると体が冷えてしまう事を避けるためにも、
室内で、軽くストレッチをしてランニングクラブのメンバーと
スタート20分前まで談笑。
20分前にスタート地点の陸上競技場へ移動を開始。
途中で仮設トイレに並び、余分な水分を排出。
今回のレースでは、最近話題の高濃度糖質補給サプリ
「モルテン」をレース前夜から補給。
同じランニングクラブのメンバーが福岡マラソンや
宮崎青島太平洋マラソンで試してみたところ、
レース後半の空腹感や疲労感が殆どなく、
自己ベストを大幅更新するなど、
好記録を出すメンバーが結構いました。
「モルテン」に関する情報は
また改めて別の機会に投稿しますので、
そちらを参考にしてみてください。
スタート10分前に所定の位置に整列。
防府読売マラソンでは、過去2年間の陸連公認コースでの
フルマラソンの自己ベストタイム順に並びます。
私の記録は、2018年3月の「さが桜マラソン」で出した
3時間23分。
ゼッケンは「1971」
参加者約3000人なので、スタート位置は
中間よりやや後方。
スタートまでは同じランニングクラブのメンバー
りんパパさんと一緒に並んで、マラソン談義をしながら、
号砲を待ちました。
12時2分:スタート。
スタートラインまでのロスタイムは49秒
陸上競技場のトラックを約300m走ってから、
一般道へと走って行きます。
一般道に入ると、ランナーの流れは比較的スムーズで、
最初の1kmは5分30秒/km程かかりましたが、
2km以降はガーミンのラップを確認しても、
4分40~50秒/kmの間で巡航していたのが確認出来ます。
雨は降っているものの、風はさほど気にならない程度で、
体感温度も極端に「寒い」と感じるレベルではなく。
手袋をした指先も少し冷たいけど、感覚はしっかりとありました。
ただ、道路の路面に関しては、工業地帯という事も有り、
大型トラックのタイヤでアスファルトが削られた部分に
大きな水溜りが出来ていて、前を走る集団が
水溜りを避ける為に大きく右に移動したり、左に移動したりと
水溜りの無い場所にランナーが集中する事で
時折、ペースを落とさざるおえない様な事が
10km付近までは何度かありました。
それ以外では、体調の方も良くも悪くもなく
至って普通。
腕時計ガーミンの1kmごとのラップを
確認しながら、4分40秒/kmを目安に
一定のリズムで走る事を心がけました。
10km~20km:給水のたびに尿意が強くなる
ペースに多少のバラつきはあるものの、周囲のランナーも
殆どが同じようなペースで走っているので、
大きくペースを乱すことなく、1kmごとのペースを確認しながら、
4分45秒/kmを下回れば、ちょっとだけ頑張って、
ペースを4分40秒/kmまで戻して、
4分40秒/kmより速くなれば、リラックスを心がけて
今以上にペースが上がらない事を意識しながら
兎に角30kmまではこのペースを維持する事を目標に
走りました。
時折、並走していたランナーが先行して
徐々に差が開いて行くと、
「あれ?俺、ペース落ちている!?」
と、一瞬焦って、先行するランナーに
付いて行きたくなるのですが、
自分の感覚を信じて、1kmごとのラップを確認。
「疲れて失速するかもしれない・・・。」
と言う不安は常にあるものの、
実際には4分40秒/km前後のイーブンで
今のところ走れているだから、
自分で勝手に不安を増幅させない様に
周囲のランナーのウェアをチェックしたり、
沿道で一生懸命応援してくれている子供に
手を振ったりしながら、リラックスを心がけて
無駄に神経を使わない様に意識しました。
12km付近で、最初の補給食
スポーツようかんを摂取。
スポーツようかんは今回初めて食べましたが、
スティックの真ん中を押すだけで
ようかんが飛び出して来るとの事で
手がかじかんでいると、封を切るのが上手く出来ないので、
プッシュタイプのようかんを試しました。
しかし、ようかんが意外と硬く
手がかじかんでいると、握力が落ちていて
上手く押し出せない。
結局、歯でようかんを噛んで
スティックを引っ張って中身を出して補給。
そのままでは飲み込めないので、
数回咀嚼して飲み込む感じ。
味は数回しか噛まずに飲み込むので、
かすかに餡子の味を感じる程度(笑
スポーツようかんは、トレイルなどで
立ち止まったり、歩きながら食べる分には
良いかもしれませんが、フルマラソンには
やや不向きかな?
防府読売マラソンでは、給食のエイドは無く、
4~6kmごとに設置された、ジェネラルの
スポーツドリンクと水の給水だけ。
雨が降って、気温も12℃ほどで、
給水を摂るたびに、少しずつ尿意が強くなって来ました。
喉の渇きもなく、汗をかいている感覚も
全く無かったので、20km~30kmでは
思い切って給水をとらずに走る事にしました。
20km~30km:すれ違う仲間とのエール交換でモチベーションアップ
20kmを過ぎた辺りから、徐々に疲労感が出て来て、
一時期は4分48秒/kmまでペースダウン。
雨も小降りになって、簡易ポンチョの中で
少し熱がこもって体温が上がっている気がしたので、
22km付近で、ポンチョを破って脱ぎました。
給水ポイントで、ビニール袋を捨てて、
2本目のジェル、「メダリスト」のグレープ味を摂取。
ジェルは色々と試しましたが、
レース中に一番美味しく補給出来るのが、
このメダリストのジェルタイプです。
通常のジェルと粒上のリンゴ風味のジェルが
混ざっているのですが、食感が良く、
味も濃すぎないので、食べた瞬間に、
「あ!美味しい♪」
と、毎回ちょっとだけテンションが上がります(笑
人それぞれ、好みはあると思いますが、
ジェルのドロっとした感じや味が苦手な方には
この「メダリスト」のジェルはお薦めです。
23km付近で早くも36km付近を通過する先頭集団と
すれ違いました。
先頭集団に防府読売マラソンで4回目の優勝を狙う
公務員ランナーの川内選手と
モンゴルのセルドオ・バトウチル選手に声を掛けて、
自分にも気合を入れます。
後日録画放送をチェックしたら、
TVにバッチリ私の後姿が写ってました♪
この後、左折してバイパスに入る頃から
徐々に先行して走る同じランニングクラブのメンバーなどと
すれ違い始めて、お互いに声を掛け合います。
仲間を探して、声を掛け合っている間は、
失速の不安など余計な事を考えなくて済むので、
良い気分転換になります。
実際に仲間とすれ違い始めた24km付近から、
再び4分40秒/km前後のペースに戻って、
バイパスのアップダウンなども疲労した筋肉への
良い刺激となってリフレッシュ出来ました。
27km付近で、
3本目のジェル「マグオン」を摂取。
「マグオン」は、足の痙攣予防に
マグネシウムを含んだジェルで、少し前に新しく発売された、
レモン味とグレープフルーツ味には、
交感神経を刺激するカフェインが配合されました。
「マグオン」を摂取してから、ふくらはぎの疲労感が一気に軽くなって、
意識が少しハッキリしたというか、気合が入ったというか、
フルマラソンでは25km~35km付近が一番疲労感が強く
精神的にも一番辛い時間帯です。
ゴールまではまだ、15km近くあるし、
疲労も溜まって来て、体は徐々に重くなって言う事を聞かなくなって来る。
何かちょっとしたトラブルで、一番心が折れやすい時期でもあります。
この時に、「マグオン」を使用して、
疲労感が軽減したり、ちょっと気分が上がると、
「お!今日のレースは最後まで行けるかも!?」
と精神的に前向きになる事が出来ます。
25km~35km間でのジェル補給などは
レース後半のモチベーションを維持するために
一番重要なポイントです。
是非、自分の一番のお気に入りのジェルや
音楽、応援団などで気分を盛り上げられる対策を
練っておくと良いですね。
30km手前の折り返し付近で、ランニングクラブのメンバーの
声援を受けて、いよいよレースは残り12km!!
ここからがフルマラソンの本番です!!
30km~40km:補強トレの効果を実感!!股関節の動きが軽い!!
30kmを過ぎて、後続のランニングクラブのメンバーとエールを交わしながら、
今までのペースを維持する為に、少し歩幅を狭くして、ピッチを上げる走り方に
切り替えます。
10月の筑後川マラソンでは、30km以降に脚が前に出なくなり、
キロ5分のペースが維持出来なくなった事を踏まえて、
11月から下半身の補強トレーニングを開始。
- 腿上げ(股関節・膝90度の位置から上に片足ずつ上げる)
- 片足スクワット
(後ろに伸ばした足先を椅子の座面に置いて片足でスクワット) - 片足カーフレイズ
(片足で立ち踵を上げ下げ) - ワイドスクワット
(両脚を肩幅より広くして膝を90度まで曲げるスクワット)
その他、腕立て伏せや腹筋、背筋などの体幹トレーニングも行って、
ストレッチは開脚ストレッチを含めた全身のストレッチを日課にして
一日30分を目安に行っていました。
補強トレーニングの効果なのか、
はたまた高濃度糖質補給サプリ「モルテン」のお陰なのか、
30kmを過ぎても背筋をしっかりと伸ばして、
上体が崩れることなく、足をしっかりと引き上げる事が出来ます。
「お!まだまだ余裕がある!37kmまではこのペースを維持!!」
そう、自分に言い聞かせて、目の前のランナーを
1人、1人とパスしながら、リラックスしながらも
ペース維持を心がけます。
最終ランナーとのすれ違いを終えて、
いよいよ、神経を走りに集中させてラストパートに備えます。
36kmを過ぎた時点で、
「大濠公園!残り3周!!」
いつも練習で走っている1周2kmの大濠公園の
周回コースをイメージして、ギアチェンジ。
空腹感も全くなく、最後のジェル
「アミノバイタル・アミノショット」を摂取。
人間に体では作る事の出来ない必須アミノ酸9種類を配合した
アミノ酸系のジェルで筋肉の疲労回復力をアップ。
いつも40km過ぎにふくらはぎの痙攣などで、
失速する事が多かったのが、アミノ酸を摂取する事で
痙攣する事が殆どなくなりました。
残り6km!行ける所まで押して押して押しまくれ~~~♪
40km~ゴール:最後まで足が動いた!ネガティブスプリット達成!!
40kmを過ぎてからは、さすがに体幹がブレ出して、
気持ちは前に行けども、脚が徐々に動かなくなって来ました。
それでも、持てる力を振り絞って、ゴールを目指します。
41km過ぎで同じランニングクラブのメンバーの声援を受けて、
最後の最後に、気持ちだけは更にギアチェンジ!!
競技場のゲートをくぐった時点で、3時間19分!
残りは約300m。3時間20分切りは難しくなったけど、
最後まで諦めずにラストスパート!!
結果は
3時間20分34秒(ネット:3時間19分45秒)
5年前の別大で記録した
3時間20分8秒に次ぐ、3番目のタイムでフィニッシュ。
最後まで集中力が切れる事なく、失速せずに走り切る事が出来ました。
前半ハーフ:1時間41分19秒
後半ハーフ:1時間39分15秒
2017年11月:福岡マラソン2017
2018年3月:さが桜マラソン2018
に続いて、今回も
ネガティブスプリットでの完走達成です。
朝の新幹線乗り過ごしに始まった、
第49回防府読売マラソン珍道中はこれにて終了。
お付き合いいただきありがとうございました。