「食事を摂る事」って、体にとって良い事なのでしょうか?
「そんな事、常識でしょ?体に良いから食べるに決まっているよ」
そんな声が聞こえて来そうです。
でも、今までの食事を摂った後の自分の事を想像すると、
全ての「食事」が本当に体にとって良かったのか???
と、思えてしまう事が沢山あります。
例えば、
学生時代に試験勉強をしていて、
休憩のつもりで食事を摂ると、
食後は睡魔に襲われて、試験勉強の能率が
下がってしまった。
最近で言えば、
食事の後にランニングをすると、
胃が重くて思う様に走れなかったり、
脂っこいものを食べた後に
3~4時間経ってからランニングをしても
胸やけがして走るのが辛かった。
そんな経験がしょっちゅうで、
ランニングの練習前には食事を控える様に
なった理由の一つでもあります。
食べている時は、確かに美味しいし、
幸福感もありますが、
それは、脳(心)が喜んでいるだけであって、
肝心の体は本当に喜んでいるのでしょうか?
かつて、江戸時代まで日本は「一日二食」が基本でした。
「朝飯前」という言葉があるように、
江戸時代の人々は、夜明けと共に目を覚まし、
朝ご飯を食べる前に仕事をこなして、
10~11時頃に「朝、昼兼用」の食事をしていました。
食事が終われば、少し横になって体を休めて、
それから仕事を再開して、日が暮れる午後5~6時には
夕食を摂って、午後9時ごろには寝ていたと考えられます。
洗濯機や車、コンピューターなど何もなかった時代です。
家事は全て手作業で、掃除、洗濯、水汲みと重労働があり、
お風呂を沸かすにも、自分たちで薪を割って火をおこして
釜でお湯を沸かす。
買い物をしても運ぶのは自分で荷物を持って歩くか、
台車に乗せて自分で引く事が殆ど。
農家の人は、鍬で畑を耕したり、中腰で稲の苗を植えたり
草取りをしたりと、毎日立ったりしゃがんだりの外作業。
武士は重さが1㎏前後ある刀を腰にさして歩いたり、
刀を木刀に変えて、普段から剣術の稽古
商人は反物を運んだり、硬貨を運んだりと意外と重労働
それに比べて現代人は
移動は車やバス、電車などを使って、立ったり座ったりして
じっとしている。
洗濯は洗濯機に衣類を放り込めば、ボタンを押すだけ。
炊事は炊飯器やフードプロセッサーなど力仕事は
調理機器が変わりをしてくれて、
電子レンジを使えば、ボタン一つで料理が完成。
飲料水や大型の荷物はクロネコさんが
代わって自宅まで届けてくれる。
江戸時代の人に比べると、
現代人の一日の運動量は10分の1ぐらいかもしれません。
しかし、食事の内容は
江戸時代の人が「一日二食」で
玄米や穀物類に野菜の煮付けや焼き魚など
和食中心の質素な料理
現代人は「一日三食」で
カレーやパスタ、ステーキにケーキなど
洋食中心の絢爛豪華なインスタ映えする料理
一日の大半を殆ど動かずに過ごす現代人にとって、
洋食中心の「食事」って本当に体にとって良いものなのでしょうか?
「腹の虫が鳴く」
という言葉があります。
胃や腸が空っぽになって
お腹が「キュ~」っと鳴くことから
出来た言葉です。
現代人で普段から「腹の虫が鳴く」程の
空腹感を味わっている人って、
一体どの位いるのでしょう?
食欲を抑えるコツは
普段自分がどのくらい間隔を空けずに
体に食べ物を入れているのかを確認してみるのも
良いかもしれません。
一日の中で寝ている時間以外に
3時間以上何も固形物を入れない時間はありますか?