【貯金は余計な疲労と考え吐き出すと楽になる】
最近読んだビジネス書に
「お金を溜め込む(貯金する)と執着が生まれてしまうので、
手放すことでお金という価値を循環させる」
と、いうことが書いてあり、これがマラソンと結びついた。
マラソンも前半にタイム(時間)という
貯金が出来ると、執着が生まれ
・貯金(時間)を守りたい
・貯金(時間)をもっと増やしたい
と言う欲が生まれて本来の設定より
速めのペースを維持しようとしたり、
出来た貯金(時間)を守る為に
設定ペースに固執してしまい
知らず知らずのうちに
無駄に力を入れた緊張状態で走ってしまう。
無駄な力が入ると言うことは、
余計な疲労を生むことになる。
人が何かを守ろうとする時は
意識的でも無意識でも体に
力を入れて固めようとしますよね。
・殴られそうになれば、体を丸めて力を入れて打撃に耐える。
・向かい風に飛ばされないように体に力を入れて踏ん張る。
・罵声などの口撃に言い返したり、心を閉ざし無視する。
と言う事は、
フルマラソンのレースの前半で
作った貯金も
「貯金(時間)を吐き出せば、力が抜けるんじゃない?」
最初に出来た貯金(時間)を10kmまでに
吐き出すつもりで走れば良いんです。
例えば、スタートから5kmまで
オーバーペースで走って10秒の貯金が出来れば、
5km以降は敢えて本来の設定ペースよりも
2~5秒程遅いペースで走って貯金を吐き出します。
吐き切ったところで、目標のペースに戻して走る。
設定ペースよりも遅いペースで走っていると、今度は
・遅いペースにハマって肝心な時に上げられないのでは?
・後半30km以降に設定ペースが守れなくなったらどうする?
と、新たな不安が生まれます。
「未来の事は分からない。」
遅いペースにハマって
ペースが上がらなくなるかもしれないし、
30km以降に設定ペースが
維持出来なくなって失速するかもしれない。
しかし、
・貯金を守って走って最後まで走りきることが出来たの?
・失速した原因は貯金を吐き出した事なの?
結果としてレースで後半失速で終わっても、
結局は「たら」「れば」で、本当の原因は分かりません。
貯金を吐き出した事で余計な不安が生まれて
失速したかもしれないし、
そもそもの設定ペース自体が
身分不相応だったかもしれない。
ただ、
「貯金は吐き出すもの」
更にマラソンで言えば、
貯金=余計な疲労
と考えると、
溜め込もうとする気がなくなりますよね?(笑
これが、ネガティブスプリットで走るには
必要な考え方じゃないのかな?
自分の中では、かな~り腑に落ちる経験となりました。
皆さんも「貯金」を上手に使ってくださいね。