フルマラソンのレースで足が攣る原因と対策方法

【レースで足が攣る原因と対策方法】
フルマラソンの終盤で足が攣る事が話題になった。
足が攣る原因は人それぞれ違います。
ネットで検索すると、塩分や水分補給の事ばかりですが、
対処法よりも根本的改善に取り組む事も必要です。
走り始めて3年目位までフルマラソンでは
35kmを過ぎた辺りからいつも、
ふくらはぎの痙攣に悩まされていました。
ネットで「フルマラソン 足が攣る 原因」
などと、検索をかけると、
・塩分、水分不足
・走り込みの不足
・ストライドが広すぎる
などの情報が溢れかえっています。
この情報を参考に、私が行った対策と言えば、
・レース中に常に塩分を補給する(タブレット携帯)
・芍薬甘草湯を攣る前から飲む
・峠走や坂道ダッシュなどを練習に取り入れる
・レース後半に歩幅を狭めてピッチ数を上げる
色んな事を試してみました。
結果から言えば、攣らない事もあったし、
これだけ対策をしても攣る事もありました。
ハッキリ言って、何が効いて何が効いていないのか
分からないのが本音です(笑
しかし、最近過去のレースを振り返って
ハッキリと感じる事があります。
練習が積めて、レース当日の調子が良い時ほど
レース後半で足が攣る!
私がレースで一番重要視しているのは、
“” イーブンペースで走り切ること “”
願わくば、ネガティブスプリットで
フルマラソンならラスト5kmが最速ラップで
ゴール出来れば最高に充実感があります。
その為には、レース後半で失速しない様に
練習では、LSDやロング走、30kmPRを
何度も繰り返し、スタミナを付ける事を最優先します。
常にイーブンペースを心がけてレースに臨んで来た中で
過去に2回、大失速したレースがあります。
下関海響マラソンと延岡西日本マラソンでのレース
だったのですが、
どちらのレースの時も、
練習での脚の出来具合は過去最高の状態。
そして、レース当日もスタート前のアップでは
脚が軽く、体調も文句なし。
「今日のレースでの自己ベストは間違いない!」
と、確信を持ち、やる気満々で臨んだレースで
まさかの大失速。
どちらのレースでも30kmで脚がパッタリと止まり、
延岡のレースでは両脚が痙攣して、
まともに走る事すら出来ずにレース中に
悔し涙が出る程の悲惨なレースでした(笑
練習が十分に積めて、体調も万全。
痙攣対策も十分に行ったのにも関わらず、
脚がいつも以上に攣る。
原因は 「気負い」です。
何カ月にも渡り、本命のレースに向けて
辛い練習にも耐え、レース当日を迎える。
今までに無いほどに調整が上手く行き、
レース当日の天候にも恵まれる。
これだけの条件が揃って、レースに臨めるなんて
早々ない事と思うと、
大幅な自己ベスト更新も夢じゃない!!
そんな、思いが知らず知らずのうちに
「結果」への執着に変わり、
レース中に無駄にエネルギーを消費する事に
繋がるのです。
普段の練習でのロング走や30kmPRでは、
常にイーブンペースを心がけ、
多少のペースの乱れも5kmや10kmでのトータルタイムで
誤差を微調整しながら走るのに対して、
レース本番では
1kmごとのラップタイムに一喜一憂し、
予想以上に速いラップに対しても、調子が良いので、
「意外とこのまま最後まで押せるんじゃね?」
と、根拠のない自信が生まれる….。
人間の欲って本当に怖いです(笑
モチベーションも高く、
ポジティブ思考でイケイケドンドンでレースが
進んでいるうちは、それでも良いんです。
これが最後まで続いて粘り切ってしまえば、
本当にビックリする位の自己ベスト大幅更新が狙えます。
しかし、前半の無理が祟って、肉体的疲労から
今までのペースが辛くなって来た時に、
気持ちを切り替えられるかが問題です。
最初から突っ込んで、粘って後半失速しても
記録さえ出れば良い。
と、言う前半型のレース展開をあらかじめ
想定していれば、後半の失速は何とか
持ちこたえられるのかもしれません。
しかし、私はイーブンペースを最優先する
レース展開を理想としているので、
後半の失速は想定外なのです。
しかも、絶好調で臨んだレースで
後半まさかの失速….。
「何で?」「どうして?」
現実を受け止める事が出来ません。
体は悲鳴を上げているのに、失速を嫌って
無理矢理もがいてペース維持に固執します。
フォームが乱れているので残り少ない体力の
消耗も大きくなる。
そんな無理なフォームが原因でいつも以上に
早くふくらはぎに限界が来て痙攣。
「ああ….もうダメだ。自己ベストも狙えない」
と、心もポッキリ折れて、レース終了です。
練習中に足が攣る場合は、
水分補給や塩分補給、またはその日の筋肉の疲れや
寝不足などの体調不良などが原因である可能性が高い。
しかし、練習では脚が攣る事が殆どないのに、
レースでは必ず足が攣るという人は、
レースでの「心の在り方」に問題があります。
・レースの雰囲気に飲まれてないか?
・記録に執着するあまり、気負いすぎてないか?
・ペーサーに必死に付いて行く事で自分ペースが乱れてないか?
・仲間や知り合いを見つける事に必死になり過ぎてないか?
記録を狙うのであれば、練習の時以上に
自分の走りを冷静に見つめる事が出来る
「第3者の自分」を心に伴走させる事をお薦めします。